昨年夏にザウバーのチーム代表に就いたＦ・バッサーは、着任して僅か1時間後には“ホンダとの契約破棄にむけた会議”だったことを明らかにした。

『7月17日の午前9時に着任して、10時には（エンジンの今後を決める）会議だった。私にとっては、エンジン・サプライヤーを変えるのは容易ではなかったが、当時のホンダはあまり良い状況ではなかった。それに加えて、我々はマクラーレンからギアボックスを供給してもらうことになっており、それが最も重要なことだった。我々にはギアボックスを内製するだけのリソースはなかったからネ。私はマクラーレンとコンタクトをとっていたが、ホンダと決別するだろうと確信していた。だから、チームをリスクに晒すことはできなかった。もし今の時点でマクラーレンにギアボックスをリクエストしたとしても、（マクラーレンとホンダは決別してギアボックスはなくなり）間違いなく悪夢だよ。2018年用マシンの設計が進んでいただけに、我々は決定を遅らせることはできなかった。』

ザウバーは、昨年5月の時点でホンダと契約を結んでいた。しかし、バッサーはいとも簡単にホンダとの契約を白紙化して、フェラーリ・エンジンを継続搭載する道を選んだ。

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