昨日,FIAはドイツのミュンヘンで世界モータースポーツ評議会を開催し,2015年から導入予定の新レギュレーションを審議・承認した。
2015年はレギュレーションの変更点が少ないが,大きな変更が加えられるのが「セーフティー・カー導入後の再スタート」だ。これまでは,セーフティー・カーがピットに戻ると同時に「ローリング・スタート」で再スタートが切られたが,いったんグリッドについてレースを再開する「スタンディング・スタート」になる。ただし,セーフティー・カーがピットに戻るのが「スタート/再スタートから2周以内もしくはレース終了5周未満」の場合は,従来どおりのローリング・スタートとなる。
またこのほかにもテクニカル・レギュレーションの変更が加えられるが,今後はワーキング・グループで詳細が煮詰められる。
■テクニカル面の変更
●フロント・ノーズを安全面向上とルックスを両立した構造へ
●ホイールナットを2段階装着ユニットへ変更
●スキッドブロックを木製からチタニウム製に変更
●シーズン中の利用可能エンジン数を4基に変更
■空力開発/テストの見直し
●1チームが使用できる風洞は1基のみ
●風洞の稼働可能時間を80時間/週から65時間/週へ削減
●CFDによる空力開発を30テラステップから25テラステップへ削減
●2015年のテストはヨーロッパのみで3回に削減
●2016年はテストを2回に削減
■全般
●マシンのパルクフェルメはフリー走行3終了時から適用
●エンジンパワーユニット交換によるペナルティは「グリッド最後尾」に変更
●メカニック達の金曜日の就業超過制限を1時間緩和し7時間に
●タイヤ・ウォーマー使用禁止の見送り
[2014.06.28]
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