元F1ドライバーのF・マッサが、2008年シーズンに生じた「クラッシュゲート事件」を巡り、当時のFIAやF1が意図的に調査開始を遅らせ、そのことが多大な影響をもたらしたとして提訴する方針だ。
クラッシュゲート事件は、2008年シンガポールGPで発生。当時、ルノーはF・アロンソとN・ピケJrを起用していた。ルノーは、トップを走るアロンソに勝たせるため、ピケJrに意図的にクラッシュを起こさせてセーフティ・カーを出動させた。そして目標通りにアロンソは勝利を飾った。
このレースでは、タイトル争いを繰り広げていたマッサがセーフティ・カーの影響を大きく受け、ノー・ポイントでレースを終えた。マッサはシーズン最終戦までタイトル争いを繰り広げたが、シンガポールGPでの無得点がなければチャンピオンに輝いていた。
クラッシュゲート事件が世に出たのは、翌年2009年になってからだった。しかし、F1の前経営者であるB・エクレストンは、最近のインタビューで“クラッシュゲート事件を2008年の段階で知っていた”と明かし、F1関係者が早い段階で“事実”を認識していたことになる。
マッサは、FIA/F1が当時に適切な調査の措置を執らなかったとして、損害賠償を求めて提訴に踏み切る方針だ。しかし、事件発生から時間が経過しリザルトも確定していることから、主張が認められる可能性は低いとみられている。
[2023.08.18]
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