イギリスのメディアは、2021年5月23日に亡くなったFIA元会長のＭ・モズレーが拳銃自殺を図っていたと報じた。
モズレーは1970年代にF1コンストラクターとしてF1に関わるようになり、1991年にFISA会長に就任。1993年にはFIA会長に就任し、F1をはじめとしたモータースポーツの運営を担ってきた。FIAの運営手法には批判も多かったが、安全性の向上をはじめ様々な成果を残した。
モズレーは2019年にガンを患い、治療と療養を行ってきた。しかし、2021年に末期ガンであることと余命が本人に伝えられ、それから間もなくイギリスの自宅で拳銃自殺を図った。検死の結果「銃創と一致する重大な負傷」が確認された。
モズレーの家族は「ガンのため他界した」と発表していたが、実際には複雑な事情があった。モズレーは自殺の前日、個人秘書にこれまでのお礼と自殺の意思を語っていた。個人秘書は自殺を留まるよう説得したが、今後の予後を悲観して強い意志を持って自ら命を絶った。
［2022.03.30］
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