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ホンダ・山本MD、またいつか“F1をやりたい”という声が上がってくる日が来る

ホンダ・山本MD、またいつか“F1をやりたい”という声が上がってくる日が来る

ホンダは、F1特集記事「Behind The Scenes Of Honda F1 2021 -ピット裏から見る景色- Vol.18」を公開した。ホンダのF1マネージングディレクターを務める山本雅史氏は、ホンダの第四期F1活動をアブダビGPで全て終了し、次のように心境を綴った。

『ホンダは、高度なハイブリッド技術を使用した新パワーユニットレギュレーションの導入に伴い、2015年からパワーユニットサプライヤーとしてF1に復帰し、トータルで7シーズン、141グランプリを戦ってきました。141戦を振り返ると、本当にいろいろなことがありました。ほかのライバルに比べると短い開発期間だったこともあり、参戦当初のマクラーレンとのパートナーシップ時には非常に苦戦し、どん底と呼べるような時期も味わってきました。この当時のことをよく質問されますし、今考えても、私自身も、そしてエンジニアたちも非常に苦しい時間を過ごしてきましたが、一方でこのときに学んだ多くのことがベースになって、今回のチャンピオンシップ獲得にまで至っていると思っています。』

『マクラーレン・ホンダという偉大な名の下で開始したプロジェクトでしたので、皆さんだけでなく我々もマクラーレンも、大きな成功を夢見ていました。その名前の大きさゆえ、互いに“ホンダならできる”“マクラーレンならできる”といった形で、双方の実力を信頼しすぎた、リスペクトしすぎた部分があり、それゆえ前進していくための十分なコミュニケーションが足りていなかったのではないかというのが、プロジェクトがうまくいかなかったことに対する私の実感です。』

『ホンダとしても技術的な面で準備不足な点が多くあり、そのためにドライバーやチームに多くの迷惑をかけたことも事実です。もう少し上手くできた部分があったのかもしれないとも思いますが、そういった中でもホンダらしいなと感じるのは、苦しい状況にもかかわらずエンジニアたちが前を向き、失敗から多くのことを学んだ上で、その後様々な技術的なブレイクスルーを果たし、世界のトップにまでたどり着いた点です。彼らの成し遂げてきたことを思うと非常に誇らしく、そして胸が熱くなります。』

『なにより、もっとも感謝をしたいのは、いいときも悪いときも熱い声援とともに我々を支えてくれたファンの皆さまです。先が見えない状況で、くじけてしまいそうなときでも、皆さんの強い後押しにより前を向くことができたメンバーは、私一人ではありませんでした。皆さんと一緒に“The Power of Dreams”を体現するんだという思いとともに、いつもレースを戦ってきたので、少しでも多くの皆さんと、勝利の喜びや負ける悔しさを共有し、“いつか世界の頂点に立つんだ”という夢を見ることができたのであれば、これ以上うれしいことはありません。』

『我々のF1での冒険は、残念ながら今シーズンをもって終了しました。ここからホンダは、F1で培った技術力や人材の力を用いて、カーボンニュートラルに対する取り組みという、新たなチャレンジに向かうことになります。また、F1でもレッドブルとアルファタウリが、我々が開発したパワーユニットの使用を続けていきます。』

『このような形でのF1プロジェクト終了について、いろいろな声があることは承知していますし、私やほかのメンバーも悔しく、かつ残念な想いを持っています。とはいえ、ホンダですので、またいつか“F1をやりたい”という声が若いエンジニアたちから上がってくる日が来るのではと思いますし、カーボンニュートラルへの取り組みに目途がついた際には、またホンダのロゴをつけて走るマシンをF1で見られる日が来るといいなと、一人のホンダのファン、F1ファンとして楽しみにしています。』

■ホンダ「Behind The Scenes Of Honda F1 2021 -ピット裏から見る景色- Vol.18」

[2021.12.25]

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