今シーズンから新たにF1参戦をするハースは,ニューマシン「VF-16」を公開した。
ハースはアメリカのレースで実績のあるコンストラクター。今回のF1参戦では既存チームを買収するのではなく,ゼロからチームを立ち上げての挑戦となる。参戦にあたってはフェラーリからパワーユニットだけではなく技術供与も受け,万全の体制で準備を重ねてきた。
VF-16は,参戦初年ということもありオーソドックな仕上がりをみせている。メルセデスAMGが採用して実績のあるロング・ノーズを採用し,ノーズの立ち上がりからコックピットまで緩やかな曲線を用いた。フロント・ウィングはエレメントを多用し,空力の追求に時間をかけた様子がうかがえる。
リア・セクションは,絞り込みのあるサイドポンツーンが特徴。比較的コンパクトなフェラーリのパワーユニットの特性を活かして,コークボトル形状はタイトになっている。サイドポンツーン下部のスリットは大きくとってあり,最近のF1トレンドを積極的に採り入れているのが分かる。
ハースは21日にバルセロナ・サーキットでフィルミング・デイを実施し,VF-16を初走行させた。しかし,オイル系統に問題が生じたため,走行自体は十分にできていない模様だ。
[2016.02.21]
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