1994年サンマリノGP・予選でＲ・ラッツェンバーガーが他界してから，4月30日で20年の歳月が流れた。
ラッツェンバーガーはオーストリア出身のドライバーで，日本の全日本F3000や全日本ツーリングカー選手権に参戦してレース経験を積んだ。1994年にシムテックからF1デビューを飾り，第3戦のサンマリノGPで悲劇が起こってしまった。ラッツェンバーガーのマシンはヴィルニューブ・コーナーへのアプローチでコントロールを失い，アウト側のウォールに激しくクラッシュ。マシンは大破し，ラッツェンバーガーは即死の状態だった。ラッツェンバーガーはアクシデントの1周前にコースアウトしており，その際にフロント・ウィングを傷め，高速走行になったことでウィングが脱落したとみられている。
当時のF1は“安全神話”が信じられていたが，グランプリ中にドライバーが死亡する事故が発生したのは1982年以来のことで，あらためて安全性を追求することになった。
［2014.04.30］
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