昨日、FIAはF1にパワーユニットを供給するマニュファクチャラーを集めて会議を行ったが、その中で議題に出された「V10エンジンへの回帰」は否決された。
現在、F1はV6エンジンでハイブリッド形式を採用している。2026年シーズンからはパワーユニット規定が改定され、新規定が導入されることが決まっている。今回は、そのさらに先の見通してV10エンジン回帰が提唱された。
V10エンジン回帰を巡っては、持続可能な燃料で稼働する自然吸気エンジンに戻すことがFIAから提案された。この暗にフェラーリやレッドブル・パワートレインズは賛成の意向を示したが、メルセデス/ホンダ/アウディは反対した。そのため、今回の提案は否決された。
各パワーユニットメーカーは2026年の新規定に合わせた準備の最中であり、新規定で導入される「高効率/先進的なハイブリッド電動化/持続可能な燃料の使用」を評価している。そのため、自然吸気エンジンに性急に戻ることには賛成は難しい。
FIAは、現時点でV10エンジン回帰が否決されたものの、将来的な導入は今後も視野に入れていく。FIAは会合後の声明で『スポーツとF1ビジネスの長期的な持続可能性を守るための費用対効果の高い解決策を模索していく』としている。
[2025.04.12]
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