FIAの上級議員を務めるスペイン出身のＳ・デ・バロス氏は、先週にスペインGPがマドリードで開催される可能性が浮上した件について、次のように言及した。

『マドリードで生まれたスペイン人として、マドリードで再びF1開催を待ち望んでいることは明らかだ。（スペインのモータースポーツ団体）RACEの会長として、マドリードが最後にF1を開催したのは1981年のハラマ以来であり、F1開催は多くの人の願いだ。』

『スペインで2レースを行うことは可能かって？　それはYesだ。アメリカでは3レースが開催され、イタリアでは2レースが開催されているじゃないか。』

『ただ、グランプリを確立させるためにはプロセスがあるが、それが守られていないと考えている。スペインのモータースポーツにおける当局はRFEdA（モータースポーツ連盟）だが、現在までこのプロジェクトは受理されていない。もしそれが有効で興味深いものだと見なされた場合、とくに半市街地サーキットではホモロゲーションおよび認証のためにFIAに手続きが送付される。』

『報道されているこのプロジェクトには、FIAの誰もまだ取り組んでいない。そして、承認され公認されても、カレンダーに掲載されるための厳しい戦いが待っている。そして最後に、取引と権利の契約だ。おそらく、我々は屋根から家を作り始めなければならないだろう（無理難題をしなければならないだろう）。まあ、私は噂に上がっているのと同様に、マドリードにF1を誘致するためのプロジェクトは、少なくとも他に2つあることを知っているよ。』

スペインでは、1991年からバルセロナでF1開催が行われてきた。今夏にマドリードでの開催説が浮上し、先週には“発表間近”と噂されたが、現実にはまだ具体性がなく課題も多くありそうだ。

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