ウィリアムズはリリースを発表し、チーム創設者のフランク・ウィリアムズが28日に死去したことを明らかにした。ウィリアムズは先週金曜日に入院をしたが、日曜日朝に家族に見守られながら息を引きとった。享年79歳。
フランク・ウィリアムズは1969年からF1に参戦し、1977年にプライベーターのコンストラクター「ウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリング」を本格的に創設した。チームは1979年に初勝利を挙げ、1980年にはコンストラクターズ・タイトルを獲得するほど成功を収めた。しかし、フランク・ウィリアムズは1986年春のテストの際にポールリカール・サーキットからの帰路に交通事故に遭い、下半身麻痺で車椅子生活を余儀なくされた。その後、不屈の闘志でレース現場に復帰し、“車椅子の闘将”と称されるほどF1に情熱を注いだ。
1990年代、ウィリアムズはルノーと組んで全盛期を迎える。1991年にはＮ・マンセルを抜擢し、マクラーレンのＡ・セナとシーズン終盤の日本GPまで熾烈なタイトル争いを繰り広げた。翌年1992年には、F1の歴史に名を残す「FW14B」でドライバーズとコンストラクターズのダブル・タイトルを手にした。
フランク・ウィリアムズは体調の問題もあり、2012年でチームの陣頭指揮から退き、家族にチーム運営を任せた。ウィリアムズ家は長女のクレア・ウィリアムズが中心となり経営を引き継いだが、2020年夏に投資会社にチームを売却した。
［2021.11.29］
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