ホンダのF1テクニカル・ディレクターを務める田辺豊治氏は、今週末のロシアGPにむけて次のように意気込みを語った。
『後半戦の幕開けとなった3連戦を終え、今週はロシア・ソチでのレースに挑みます。3連戦では様々なことが起こりましたが、レッドブルのフェルスタッペンが3戦2勝でドライバーズチャンピオンシップのリードを奪い返し、チャンピオンシップを戦う上でポジティブな結果となりました。』
『今回のレースの舞台となるソチ・オートドロームは、2014年の冬季五輪メイン会場の敷地を利用し、一部に公道を取り入れたストリートコースになります。全長6km弱と、1周の距離が長く、2本の長いストレートと、多くの90度コーナーが配されていることが特徴です。パワーユニットにとっては、コーナーからの立ち上がり加速とストレートでの速さに加え、低速コーナー脱出時のドライバビリティーが重要になります。事前シミュレーションを行い、準備をしたうえで、さらにそれぞれのセッションを走る中で、エネルギーマネージメントやドライバビリティーの最適化を進めていきます。』
『ここ数戦、ホンダパワーユニットを搭載する4台が揃って良い形でレースができていないので、今回は4人のドライバーが持てるパフォーマンスを十分に発揮して、良いレースができることを願っています。また、ここからシーズン終盤に入っていくにあたり、我々のパフォーマンスを最大限発揮すると共にミスなくレースを戦えるよう、念入りに準備を進めていきます。』
『現在、厳しいチャンピオンシップを戦う中で、ホンダはシーズン後半戦から、新型のエナジーストアを投入しました。高効率化と軽量化を実現した新型のエナジーストアは、フェルスタッペンがベルギーGP、ペレスがオランダGP、ガスリーがイタリアGPの決勝から使用を開始しています。これによってパワーユニットパフォーマンスの向上を果たし、ユニットの軽量化による車体パフォーマンスの向上にも貢献しています。新型の開発には数年を要し、当初は2022年シーズンに投入予定でしたが、参戦終了の決定に伴い、開発計画を大幅に前倒して、今シーズンの後半戦に間に合わせることができました。開発を担当したHRD-UKのメンバーの尽力に加え、ホンダ社内にある先進技術研究所や、量産車向けバッテリーの開発部門といった仲間の支援がなければ、性能アップを果たしたエナジーストアの開発、またこのタイミングでの投入は成しえなかったと考えています。彼らの努力に対して感謝の言葉を贈りたいと思います。』
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