ホンダのF1テクニカル・ディレクターを務める田辺豊治氏は、今シーズンに投入した新型パワーユニットについて、従来型からの改善点を次のように説明した。
『これまでのパワートレインのコンセプトを含めて、全てのパーツをチェックし、最適化しました。これが今年のエンジンにつながっています。カムシャフトを下げ、エンジンの高さを下げています。(テクニカル・オフィサーの)ニューウェイからは、これに感謝されましたよ。』
『(小型化のおかげで)空力にも貢献していますが、その結果どれだけダウンフォースが増えたか、どれだけラップタイムが短縮されたかを数字で示すことは難しいです。しかし、新しいパワートレインがシャシーに貢献していることは間違いありません。』
『バーレーンでのレースで、パワーユニットがどれだけ消耗したのかを確認し、今後は各サーキットの特性に合わせた使い方をしていきます。バーレーンで最適な使い方ができていたかを検証する予定です。基本的には問題なく使えると思いますが、今後も適切に使うためにはどうすればいいのか、考えていくつもりです。』
レッドブルのM・フェルスタッペンは、開幕戦バーレーンGPを僅差で敗れることになった。しかし、レース週末を通してメルセデスAMGに対抗できる速さをみせ、今後のレースに期待がもてる結果だった。
[2021.04.05]
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