5月27日、FIAは世界モータースポーツ評議会を開き、2021年以降のレギュレーション変更や財務規則の追加を満場一致で承認した。
新レギュレーションでは、2020年から2021年にかけて多くのコンポーネントの開発を「凍結」とする。その対象にはシャシーやギアボックスをはじめ、クラッシャブル構造やメカニカルコンポーネントなど、広範なパーツがリストアップされる。凍結されたパーツには「トークンシステム」が導入され、一定の範囲内で改良が認められる。
パワーユニットも開発に一定の歯止めがかけられ、2020年はアップグレードに制限が設けられる。各チームが使用する風洞開発にも制限が課され、前年のコンストラクターズ順に応じて「下位チームほど多くの時間/上位チームほど少ない時間」となる。
2021年のマシン・レギュレーションでは、マシンの最低重量が749kgに引き上げられる。リア・タイヤ前方のフロア部分の規則が変更され、シンプルなものへと変更される。また、各パーツには「TRC(Transferable Components)」が設定され、該当パーツは中小チームが購入して使用できるようにする。中小規模のチームの予算削減や新規参戦コストを低減させる。
2021年からF1はバジェットキャップ制度を導入するが、2021年は1億4500万ドル、2022年は1億4000万ドル、2023~2025年は1億3500万ドルとする。また、コストキャップの制限対象外項目が拡充され、スタッフの福利厚生費や育休産休費用など、社会生活の充実に関する部分は制限に含まれない。
なお、世界モータースポーツ評議会では数多くの変更を承認しており、グランプリ週末のタイヤ使用本数に関する変更や、無観客レースに関する規定が新たに追加された。
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