ホンダのF1テクニカル・ディレクターを務める田辺豊治氏は、自動車メーカーにとって最重要なアメリカでのレースに向けて、意気込みを語った。
『非常に多忙ながらも充実していた鈴鹿での母国グランプリを終え、次は米国とメキシコでの連戦に向かいます。アメリカGPは、熱心なアメリカのファンが作り出す雰囲気や、ユニークなトラックレイアウトと賑やかなオースティンの街により、多くのドライバーや関係者が楽しみにしているレースです。レースが行われるサーキット・オブ・ジ・アメリカズは、1コーナーまでの急勾配に代表されるように、起伏が多い地形に低速・中速・高速セクションが配されたテクニカルなサーキットです。昨年のレースでは合計43回のオーバーテイクが起こるなど、例年エキサイティングなレースが展開されます。
予選や決勝に向け、さまざまに配置されたコーナーに合わせて車体設定が進むため、パワーユニットとしてもアクセルの全開状況などに合わせたエネルギーマネージメントの調整を進める必要があります。私個人としては、昨年までのインディプロジェクトで長い時間を過ごし、多くの友人や仲間が住む米国に、今年はF1チームの一員として戻れることを非常に楽しみにしています。』
[2018.10.17]
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