ホンダは2008年を最後にF1撤退を決めたが,その後もイベントでF1デモ走行を行ってファンにモータースポーツの楽しさをファンに届けている。しかし,F1デモ走行に登場するのは“旧型マシンのみ”だが,これには事情がある。
ホンダは栃木県内の施設で新旧のF1マシンを保存しているが,第3期F1活動のマシンを走らせたのは「2008年秋のファン感謝祭イベント」が最後だ。それ以外のイベントでは,1990年前後のマシンばかりで,1991年に走った「マクラーレン・ホンダ MP4/6」が最も新しいマシンとなっている。ホンダが旧型マシンばかりを出すのは,“エンジニアの数が足りない”ことが原因だ。F1が急速に電子化された1992年以降のマシンでは,F1デモ走行に多くのエンジニアが必要となるため,現状の予算・スタッフ規模では走らせることができない。
栃木でF1のメンテナンスを担当する某スタッフは,『現状で走らせるのはMP4/6まで。MP4/7Aからはニューマチックバルブやフライ・バイ・ワイヤなどが搭載されているため走らせることができない。近代マシンをイベントで走らせるには数十名は必要だ』と苦しい内情を明かしている。昔からF1を知るファンにとっては旧型マシンの走行は嬉しいところだが,近代マシンの走行を観たいファンにとっては残念な状況が続いている。
なお,レッドブルは2年前のマシンを使って世界各国で「ショー・ラン」を行っているが,わずか6名のスタッフで全てをこなしている。トヨタも昨年秋にF1マシンを走らせたが,10名たらずのスタッフでF1マシンのメンテナンスを行っていた。
[2012.01.09]
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