7月11日、イギリスGPを主催するBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)は、今後のイギリスGPの開催を断念する婦ション契約条項を行使することを表明した。
イギリスGPは長年にわたってシルバーストーン・サーキットで開催されてきたが、同サーキットを運営するBRDCは、F1開催契約の資金負担が大きくこれ以上の開催継続は難しいと判断した。イギリスGPは複数年の開催契約を結んでいるが、2019年で開催を中断する。
BRDCは前F1オーナーのB・エクレストンと開催契約を結んだが、その際に「毎年5%ずつ開催権料の増加」を契約書に盛り込んだ。この増加部分の負担がサーキット経営に大きな影響をもたらし、2015年には約4億円の損失を出し、昨年は約7億円の損失を被ることになった。このため、今後も赤字が拡大することは確定的で、これ以上の負担は難しいと判断した。
新F1経営陣は、BRDCに対して開催資金の一部負担を申し入れたが、この話し合いは決裂した。BRDCは開催中断のオプションを行使することで、イギリスの世論を味方に改めてF1経営陣を交渉のテーブルに座らせ、有利な条件で再契約を結びたい意向だ。
[2017.07.12]
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