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ホンダ,チャレンジは想像を超えていた

ホンダ,チャレンジは想像を超えていた

ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久氏は,第四期F1活動で未だに成績を残せず苦しんでいる現状について,感想を次のように率直に述べた。


■2015年の前半戦を振り返って
『本当にタフな戦いが続きました。ウィンターテストから序盤の数戦まで多くの問題を抱えていましたが,幸いそのほとんどは解決したので,いよいよ前に進み始めることができています。後半戦は,いい戦いができる感触を得ています。』

『我々のパワーユニット(以下,PU)はコンパクトなレイアウトで,それが高い競争力につながると考えていますが,そのパッケージゆえに熱の問題に悩まされました。問題となる箇所は特定できたので,後半戦ではその解決に向けて新たなパーツを投入して出力をアップし,競争力を強化していきます。』


■「F1への挑戦」というハードルの高さについて
『マクラーレン・ホンダの過去の功績により,ファンの皆さんはすぐに好成績が残せると期待されていたと思います。しかし,マクラーレン・ホンダが常勝だった頃からF1の世界は大きく変化しており,そう簡単に勝てるものではありません。現代のF1は,当時よりはるかに進化しており,速いマシンを作り上げるのは難しくなっています。我々も簡単ではないと予測していましたが,これほどにも難しいとは思っていませんでした。我々が直面している技術的なチャレンジは想像を超えていましたが,自分たちのPUの方向性には確固たる自信があります。トップチームに勝つためには,全く新しいことをしなければ実現しませんから,それを成し遂げることが我々の目標です。』


■半戦での目標は?
『まず,ハンガリーは技術的に見てひとつのきっかけになりました。エンジニアたちは,ハンガリーに持ち込んだPUを,各ドライバーのドライビング特性や路面状況に合わせて最高のパフォーマンスが発揮できるようセッティングしてくれました。ハンガロリンクはPUにとって慌しいコースで,コーナー毎に微妙な出力調整が求められます。これは言葉で表わせるほど簡単なものではありません。後半戦に向けては,我々の進化の再確認の場となるでしょう。また,信頼性の問題はすでに解決済みですので,これからは出力アップに全精力を注ぎます。夏休み明けには残り7つのトークンのうちいくつかを使い,新しいスペックのエンジンを投入します。』


■2016年に向けた準備
『2016年シーズンを見据えてはいますが,まず2015年の後半戦について集中しています。16年もレギュレーションは変わりませんので,16年に向けたアイデアも,可能であれば今年中に投入していきます。残念ながら今後もペナルティーを受けてしまうとは思いますが,車体,PU双方が大幅なパフォーマンス向上を果たします。スパ以降は,レースを重ねるごとに改善していき,表彰台を争える位置を目指し,レースに挑みます。』

[2015.08.06]


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