昨年の日本GP，マルシャのＪ・ビアンキはアクシデントに頭部に重傷を負って昏睡状態に陥ったが，ビアンキの父・フィリップさんは現在の状況について次のように心境を明らかにした。

『耐えがたいことだし，毎日が地獄といえるような感じだ。あるときは“我々のほうがおかしいのではないか”とすら感じる。私達にとっては，（このような日々を過ごすのは）ジュールが死んでしまったよりも酷いことなんだ。私達には，自分たちにはジュールを助けることができないんだ。一般的には，（昏睡状態からの進展は）最初の6ヶ月に起こるべきものであり，ジュールは9ヶ月も過ぎ去っている。ジュールは未だに目覚めておらず，重要な進展もないんだ。時間の経過と共に，クラッシュ後の2～3ヶ月にあったポジティブな進展の時期に比べて，現在は楽観的ではない。私達はどこかの時点で今の状況が如何に深刻かを理解しなければならないんだ。』

ビアンキはアクシデント後に三重県内の病院で治療を受けていたが，容体が安定したため母国フランスの病院へと転院した。しかし，未だに昏睡状態が続いており，予断を許さない状態だ。

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